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ユーもんの日和見

「みなと」でガーンとなったスピッツファンです。

イグアナの娘(結末ネタバレあり)まあ今さら・・;

イグアナの娘」。

これ、めっちゃ泣ける。

母親が自分のコンプレックスを娘に投影する。

そのコンプレックスのメタファーがイグアナ。

母親は自分のコンプレックスを投影することで娘に依存して生きてるんだけど、娘がそのコンプレックスを克服していく過程でどんどん弱っていって、完全に克服したとき、ついに消滅してしまう。

この解釈をネットでどっかで読んだとき鳥肌立ったわ。

 

オエってなるくらい泣きまくってラストは超ヘビー級のハッピーエンドよ。

ホラー映画並みの後味の悪さだけど、まぎれもなくハッピーエンドなんだよな。

主人公リカ以外の登場人物が一見リカの人生のためだけに現われて消えていくようにも見えるんだけど、実はそんなご都合主義でもなくって、それぞれの人生の課題を抱えて克服して去っていくんよね。

登場人物たちの縁の濃淡もそれぞれ。

わかってないようでわかっていて、やっぱりわからんっていう父子関係も微妙なバランスやな。

個人的に一番泣けるシーンは、母親が娘に辛く当たった過ぎし日の自分を、想像で理想の自分に塗り替えるシーン。

(幼いリカが買ってきたプレゼントを「お金の無駄」と突き返した)

まあ普通に考えたら、そこで悔いることができたんなら、まだ間に合うんじゃない?って気がするんだけどダメなんだ。

そこでリカに今までゴメンね、ではほんとのハッピーエンドにはならない。

生まれた時から母親のコンプレックスを一身に背負って生きてきたリカにとっては、もはや母親は克服しなければならない対象になってしまっている。

リカは母親を全く憎んではいないが、もうその関係性は動かせないものになってしまってる。リカは母親を克服し、母親はリカのために消滅することで、この二人の関係が負から正へと転換できる。

人は他人との関わりの中でしか生きられないから、母親がリカとの関係の中で結果的に持ってしまった役割は酷といえば酷だが、リカのための犠牲ではなくって、母親自身の救いでもあるってことなんだな。

 

で、このドラマの秀逸なところは、終盤のとおるくんの一言やと思う。

「誰だって自分の顔なんかちょっと変だって思ってるんだよ」(不正確です)

って、そりゃそーだ、めっちゃフツーの感覚!

でも散々イグアナイグアナって騒いでてこっちまで(視聴者)イグアナがおおごとな気がしちゃってたもんだから拍子抜けするくらいの軽さ!(笑)

ここらへんのバランスがすごいと思うんよ。

ちゃんと普通の人が出てくるっていう。

うん、こんなもんにしとこ。