ユーもんの日和見

「みなと」でガーンとなったスピッツファンです。

生活はつづく

以前、星野源著「蘇える変態」についてちょろっと書きました。

あの後一気に読み切りそのまま続けて「そして生活はつづく」を読み、今現在「働く男」を読んでいます。

(「ユーミンの罪」、司馬小説と並行中)

いやぁ、ハマっちまいました、「文筆家」星野源

めっちゃ面白いです。

普通に笑えるという意味でも、何度も声出して笑っちゃったくらい。

そして個人的には共感ポイント満載。

なんていうか、いわゆる「普通」からずっと脱落してきた人なんだな、って感じ。

それも今や芸の肥やし、飯の種にしてるんでしょうが、飄々と生きてこられたタイプでは全くなさそう。

ドライに笑いにしちゃってますが、相当キツい思いをしてきたんではないかと。

まあまあ自意識は強そうな感じですが、それも面白く、これからの星野源の「自分なくし」に要注目です!(「自分なくし」というワードに引っかかった人はぜひ読んでみてください)

それにしても目に見えて進化していく人を見るのって胸がすく思い。

 

具体的な共感ポイントをいくつか。

これ、私もおんなじこと日記に書いてたよー。

辛い物食べちゃうのもいっしょ。

身体の調子がおかしくなるくらい辛くしちゃうんだよなー。

外に向かっちゃうかもしれない暴力性をなるべく自分の中で処理してたのね。。

  • 生活が苦手。

私も・・・。

でも星野源みたいに特殊な職業ならいざ知らず、普通の人にとっては生活することが人生の大半。

だからそこに意味を見出せないとキツイ。

私は実際キツくなってくると「かもめ食堂」とかそういう系の、特に何も起こらない「生活」が描かれている映画とかドラマを見てます。

その中でも一時期ハマったのが小津安二郎作品。

人生とは生活することなんだわ!と感動とともに腑に落ちた気がしたのでした。

しかしその気分も「東京暮色」を見るまで。

この「東京暮色」で描かれている生活、確かに人生そのものだしリアルなんだけど、あまりに陰気。また寄る辺を失ってしまった感じ。

小津さん、なんでこういう映画を作ったんだろう。

あくまでなまぬるく陰鬱な出来事が「日常」と「非日常」の狭間で起きてくけど、過ぎて振り返ってみるとやっぱりそれは「日常」でしかない、という。

「日常」であるからこそ、この映画の陰気なにおいが体中に染みこんでしまって私自身の現実の日常に染み出してしまうほど。

救いはどこにあるのかしら。

それで小津作品をはなれて最近見たものでは「パンとスープと猫日和」がほっこりで良かった。

見ると丁寧な生活がしたくなるから、気持ちが荒んだときにおすすめ。

ただこれはやっぱり期限付きの効能で、対症療法みたいなもん。

小津作品のほうが本質的な気はしてる。

まだ私の理解が追いついてない「東京暮色」、時間をおいてまた向き合ってみなきゃ。

 

まだあったと思うけど小津作品の話で長くなったのでこのへんにしときます。

あと、病気したときの話は、ありのままでありつつもドライに書かれてますが、あまりに凄絶で、想像を放棄、ハートの機能停止・・・で読んでしまいました。

時間をおかずにあれだけの経験を文章にできることは本当にすごいと思います。

これからも文筆活動メインで星野源、追っていきたいと思います。

 

おまけ。

草野さんは過剰な自意識とも無縁、生活も得意そう。

なんせ「足にもなる メシも作る」し、ほんとは(歌詞とは逆に)「やること忘れ」られないご性分。

浮世離れしたようにも見えて、めっちゃ地に足ついてもいる。

やっぱり崇拝レベルで好きです。