ユーもんの日和見

「みなと」でガーンとなったスピッツファンです。

さらさら

久しぶりにガーンとなる本との出会いがありました。

もう10年近く前の本ですが、辰巳芳子著「食の位置づけ」。

 

 

 

この本の中で、食べることの科学的意味を「動的平衡」の著者である福岡伸一さんが解説されている章があります。

その中に、動的平衡のなかの澱みというか「結び目」がそれぞれの生物である、と書かれてありました。

これを読んで私の脳裏に浮かんだのはスピッツ「さらさら」の世界。

さらさら=動的平衡

結び目はほどけそうでも…改めて泣きました。

とにかくまず「動的平衡」読もう。…今さらかな?

(何年か前に話題書だったという記憶はありますがスルーしてました...)

 

また別の章では誠実な生産者の紹介。

農薬を使わない米作りをしている方の紹介の中で、水田のあちこちに蜘蛛の巣が張ってそれが天然のネットになって害虫から稲を守る、その蜘蛛の巣に水滴がついてきらきらきれいなんだ、というお話がありました。

濡れた蜘蛛の巣に美しい稲穂。

まるでスピッツの曲の世界だ。

 

そして読み終わって、草野さんが「食堂かたつむり」の帯に寄せたコメントを思い出しています。

「食べる」ことは愛することであり、

愛されることであり、

つまり生きることなんだって改めて教えられる素敵な物語でした。

きれいな言葉でツルっと上滑りしてしまうような印象を受けていたんですが、どんな深度でも理解できる言葉だなぁと思います。

真理なんだなと思いました。

そして、帯コメントという性質上、ああいうきれいな形でまとめたんだろうと。

(自己主張なし、本編を邪魔しない。あぁ、このバランス感覚!)

スピッツの曲は何かしら「ひっかかり」があって、そこからリスナーが色々と考えられるようになっていると思うので。

「気づき」のためにはデコボコとかザラザラとか、「ひっかかり」が大きなきっかけになりますね。