ユーもんの日和見

「みなと」でガーンとなったスピッツファンです。

「空も飛べるはず」のめざめ

空も飛べるはず』について、妄想を綴ってみたいと思います。

聴けば聴くほど、性のめざめがテーマであるように思えてならない。

隠したナイフが似合わない僕

この「ナイフ」が性的なものを表していると考えます。

これはスピッツの他曲『ナイフ』『ビー玉』の歌詞に登場する「ナイフ」から類推。

この方向で考えていくと、

君と出会った奇跡

の「出会った」は、ただ巡り合ったでも良いのですが、やはり性的な関係を結んだという意味が含まれているのではないかと思います。

そして二番につづく。

切り札にしてた見えすいた嘘は 満月の夜にやぶいた

「見えすいた嘘」=プラトニックな関係?

そして「満月」。ポップジャム出演時のMCによると、満月にはアニマルな部分が騒ぐらしい..笑

はかなく揺れる 髪のにおいで 深い眠りから覚めて

ここでめざめの描写が出てきます。

冒頭に戻って、

神様の影を恐れて

の意味ですが、スピッツの曲のテーマは「死とセックス」。

このことから、セックスの対になっているのは死であると思うので、これは漠然とですが死に対する恐怖を表しているように思います。

 

ここまで考えてくると全体の妄想ストーリーが朧げに繋がってきます。

死というものに対抗できる唯一の武器である性。

もちろんそれは性=生であるからです。

君と出会ってそれにめざめ、死という「負」に対しうる力を手にした美しいストーリー...?

が、しかし、スピッツ本掲載のインタビューにて草野さん本人が語っているように、結局ネガティブな感じが残る。

「宝くじで100万円当たって喜んでたんだけども、よく考えたら一千万円の借金があった」なんていうおどけた解説をされてますが(笑)

なんでそうなのか。

それは結局、セックス=「個」としての死、であるからなのではないかと。

大きな意味ではセックスは死を克服しうる武器であるけど、それは個体として意識を持っている自分の死を受け入れることでもあると思うのです。


空も飛べるはず」。はず。はずなんですね。。

最終的には「何かが解っても何にも変わらない」ってことなのかな...(『タンポポ』より)

 

 

個人的であり普遍的であるスピッツの曲世界。

ほんと、やめられないです。